キムラボ 〜 旅する税理士・木村聡子のセルフコントロール研究所

「あなたの1日は27時間になる。――「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法」(ダイヤモンド社)著者で税理士の木村聡子(きむら・あきらこ)がお送りする、バーチャルな研究所。時間・行動・お金のセルフコントロールに関する情報を中心にお届けしています!おそらく、日本で一番年間移動距離の長い、旅する税理士でもあります。

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こんにちは!時間・行動・お金をセルフコントロールする術を毎日ブログでお伝えしています。税理士の木村聡子(@kimutax)です。フィギュアスケートの全米選手権・女子フリースケーティングをテレビで観ながらブログ更新してます。全米が生放送でテレビで観れるとは、なんていい時代になったもんだ。

さて、今日の「日々のヒント」は…

2017年1月22日 小さな事業の経営者さんへ。財務分析の4ステップは、1)まず、売上高を追ってみる。2)2つの要素を組み合わせて、追ってみる。3)数字と数字を割ってみた結果を、追ってみる。4)B/S(貸借対照表)分析が不要な場合もある!です。

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「財務分析するのに、どの指標を見たらいいのかわからない」
という疑問をお持ちの経営者の方も、多いのではないでしょうか。

数字に強い経営者になれたらいいけれど、最初から数字のセンスがある人は、そうなかなかいません。今日はそんな経営者の方に対してアドバイスしたい「4つのステップ」を、書きます。結論は
「世の中で『これが大事』と言われている指標に、最初からむりやり拘る必要はない」
です。

1)まず、売上高を追ってみる。


財務分析の指標をチェックする前に、まず、身につけるべき習慣があります。それは売上高を追うことです。

最初から、やれ流動比率だ、自己資本比率だ、を追う必要はないんです。まず、数字に慣れ親しみ興味を持つことが大切なので、自分(自社)の努力の成果が如実に現れる「売上高」を、月次(業種によっては日次・週次)で追うクセをつけてみてください。

これは初心者ブロガーが、いきなり「直帰率」や「ページ/セッション」を追ってもピンとこないのと、同じことです。最初は「ページビュー数」を追う方が、更新の励みになりますよね。

▼ちなみに売上高は、会計ソフトの記録を眺めるよりも、自分で記録してみましょう。個人的には手帳など、すぐ見返せる媒体に「手書き」がおすすめ。その理由はこちら。
でも、とにかく記録を蓄積することが大事なので、もちろんExcelなどにデータとして記録するのもOK。あなたが続けられる方法でどうぞ。

2)2つの要素を組み合わせて、追ってみる。


売上高を追うことに慣れてくると、眺めていて数値が単なる数字の羅列ではなく、意味のある符号に見えるようになります。
「あ、この日は、気温が低くて客足が悪かったからな。」
「1ヶ月前に打った販促が効いたに違いない。」などというように。

そうしたら次のステップで、売上高の記録と合わせて、気になる要素も合わせて記録するようにしてください。販促を打った日にマークをするとか、気温と天気を記録するとか。本当に因果関係があるのか検証してみるのです。

こうなってくると、数字を追うことが、だんだん楽しくなってくるはずですよ。

3)数字と数字を割ってみた結果を、追ってみる。


ここまで来たら、いよいよ数字と数字を「割ってみる」ようにしましょう。
最初はわかりやすい、損益計算書の数字同士の割り算でいいです。

広告費の効果を調べたければ、広告宣伝費÷売上高。
原価や粗利を調べたければ、原価(売上総利益)÷売上高。
人材集約型の事業ならば、人件費÷売上高。

いや、単純に「どれだけ儲かっているのか(手残りがあるのか)」をチェックしたければ、最初は
営業利益(経常利益)÷売上高 で、いいです。

そしてその率を、よく、同種同業者の統計数値と比べたがる方は多いのですが、規模・ビジネスモデル・収益構造の差が激しい中小企業においては、あまり他社平均と比べても意味がないです。それより、「これ」と決めた自社の数値の「割り算」の結果を、これまた月次(日次・週次)で追って行くことをおすすめします。

例えば、営業利益(経常利益)÷売上高を追って行くことで
「売上が上がっている割に、どうして利益率は今月は芳しくないのかな?」
といった気づきが得られ
「原因を究明してみよう」
と、他の費目や率への興味が湧いてきます。

この自然と「興味」が持てる状態になることこそが、「数字に強い社長」への第1歩です。

あ、「割り算」する時は、数字であれば、損益計算書(財務諸表)に現れない数字でもいいです。たとえば客単価(売上高÷客数)や、フリーランスの方なら時間単価(売上高÷作業時間)なんかがその例です。

4)B/S(貸借対照表)分析が不要な場合もある!


「財務分析で重要なのは、B/S(貸借対照表)分析」
「金融機関などは、自己資本比率など安全性分析重視」
などと言われますが、繰り返しになりますが、初心者ブロガーがいきなり直帰率や離脱率を気にしてもあまり意味がないのと同じで、ちゃんとその意味が実感できるようになってからそれらの数値を追わないと、あまり意味が無いというのが、私の考えです。

あと、中小企業やフリーランサーの中には、
「売り掛けを持たない」
「在庫を持たない」
「借り入れはしない」
「固定資産は持たない」
という業種の方も多いかと思います。そういった方には、B/S分析ってほとんど意味がないんですよね。

在庫を抱えることや債権回収のサイトの関係で、資金繰りがうまくいってなさそうだ…とか、金融機関から資金調達をしているところ・考えているところは、B/Sの分析も必要ですが、
「すべての会社が必要というわけではない」
ということも、特に規模の小さな会社さんは、心に留めておいて頂ければと思います。
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 ※私の2冊目の著書です。ありがたいことに、韓国でも翻訳出版されました!2/11にはオーディオブックも出ます。今年は3冊目の著書を出すべく、準備中です。
 

この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)

木村聡子
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。
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