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「身近な人が亡くなった後の手続のすべて」が大ヒットしている理由を考えてみた!
こんばんは!時間・行動・お金をセルフコントロールする術を、ブログでお伝えしています。セルフコントロールアドバイザー、税理士の木村聡子(@kimutax)です。
今日は事務所で税務相談をしました
確定申告期間は、お客さまの中にはお勤めになられている方もいらっしゃいますので、土日や平日夜に仕事をすることも増えてきます

さて、ひさびさにブックレビューを書いてみます。ご紹介するのは、今、巷で非常に話題のこちらの本です。
この本がなぜ巷で話題かというと、異例の大ヒット中だから。税金の本はメガヒットが難しいという中、なんと31刷累計43万部!これは目がクラクラするような数字です。
税金の本はなぜ大ヒットが難しいかというと、それは「申告する人自体が少ないから」。 ご存知のとおり、日本の人口の大部分である給与所得者は、年末調整で課税が完結してしまう方が多いです。相続税も、亡くなった方の人数に占める相続税申告件数の割合は平成27年改正前で約4%程度でした。
こういった背景から、「税」を絡めると、どうしてもマーケットが狭まります。また「税」を書籍にした場合、毎年のように変わる税法にどうやって対応するかも、難題の一つだったりします。
税務申告だけでなく、葬儀や保険年金、名義変更まで、必要な手続きがすべて網羅されています。 なので、実は本書のマーケット(対象者)は、広いのです。
ちょっと想像してみましょう。
近しい人を亡くし、悲しみにくれている上に、いろいろ降りかかる手続。
「どうすればいいんだろう…」と途方にくれて本屋さんに立ち寄る…。
そういった時に
「平成27年改正 相続税のすべてと相続発生後の諸手続き」
といったような堅いタイトルの書籍だったり、逆に
出版の素人ながら、こういった理由で大ヒットに結びついたのでは?と考えております。
と、本の内容には触れず、ヒット分析ばかりしてしまいましたが…。
上記の1)〜3)の理由からもお分かり頂けるかと思いますが、「使える良書」であることは太鼓判です。核家族の中で過ごしてきた私たち以下の世代は、祖父母の死を身近には経験せず、親や配偶者の死でいきなり、初めて手続を経験することになります。でも、誰に手続の仕方を聞いたらいいのかわからない。そういった方が、今後増えていくことでしょう。そんな時のための「使える一冊」であることは間違いありません。
また、私も税理士として、相続発生直後から相談に乗ることが多々あります。相談の中で、特に
「相続人の方は大変だな…」
と感じるのは、本書に書かれているこまごまとした諸手続きだったりします。そういった部分のアドバイスを相続人から求められたとき、身近な人が亡くなったあとの手続きをまだ経験していなかった私は、どういった手続きが必要なのか、実務をとおして場当たり的に学んでいきました。なので本書は、身近な人の死を経験したことのない税理士の方が読んでも、とても役に立つ本だと感じています。
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きむカフェとは?
※昨年12/11に私の2冊目の著書が発売されました!本屋さんなどで見かけましたら、まずはお手にとって頂けるだけでも、とても嬉しいです(^^)
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。
今日は事務所で税務相談をしました


さて、ひさびさにブックレビューを書いてみます。ご紹介するのは、今、巷で非常に話題のこちらの本です。

「身近な人が亡くなった後の手続のすべて」異例の大ヒット中!
この本がなぜ巷で話題かというと、異例の大ヒット中だから。税金の本はメガヒットが難しいという中、なんと31刷累計43万部!これは目がクラクラするような数字です。
税金の本はなぜ大ヒットが難しいかというと、それは「申告する人自体が少ないから」。 ご存知のとおり、日本の人口の大部分である給与所得者は、年末調整で課税が完結してしまう方が多いです。相続税も、亡くなった方の人数に占める相続税申告件数の割合は平成27年改正前で約4%程度でした。
こういった背景から、「税」を絡めると、どうしてもマーケットが狭まります。また「税」を書籍にした場合、毎年のように変わる税法にどうやって対応するかも、難題の一つだったりします。
「身近な人が亡くなった後の手続のすべて」大ヒットの理由を考えてみた!
で、本書を購入してまずは、下世話にも
「どうしてこの本がそんなにヒットしたのか?」
という目線で読んでしまいました
(スミマセン…)私なりの分析結果は次のようなものです。
のっけから前段で書いたことを覆すようですが、これは、相続税「だけ」について書かれた本ではありません。もちろん、平成27年からの相続税増税をターゲットに出版されたものだと思いますが、身近な人が亡くなった時にしなければならない、一切合切の手続きについて書かれた本なのです。
「どうしてこの本がそんなにヒットしたのか?」
という目線で読んでしまいました

1)実は、税金「だけ」について書かれていない!そして、ありそうでなかった本。
のっけから前段で書いたことを覆すようですが、これは、相続税「だけ」について書かれた本ではありません。もちろん、平成27年からの相続税増税をターゲットに出版されたものだと思いますが、身近な人が亡くなった時にしなければならない、一切合切の手続きについて書かれた本なのです。
税務申告だけでなく、葬儀や保険年金、名義変更まで、必要な手続きがすべて網羅されています。 なので、実は本書のマーケット(対象者)は、広いのです。
2)親族を亡くした方が途方にくれて本屋に立ち寄ったとき、つい手にとってしまうような本。
ちょっと想像してみましょう。
近しい人を亡くし、悲しみにくれている上に、いろいろ降りかかる手続。
「どうすればいいんだろう…」と途方にくれて本屋さんに立ち寄る…。
そういった時に
「平成27年改正 相続税のすべてと相続発生後の諸手続き」
といったような堅いタイトルの書籍だったり、逆に
「すぐわかる!まるごと学べるサクっとわかる相続」
といった感じで、妙にカジュアルな本には、手が伸びないと思うのです。
その点
「身近な人が亡くなった後の手続のすべて」
はタイトルからして誠実で、悲しみで途方にくれる読者にぴたっと寄り添うようです。筆者が女性3名というのも、やすらぎとか安心感を与えますよね。本の装丁も華美でなくシックで、悲嘆にくれる読者が本屋で手にとりやすい作りになっていると思います。
そして、本書は詳しい解説や、制度の説明等ではなく
「手続のやり方」「書類の書き方」に徹して書かれています。
そういう意味では「読み物」ではないんです。でも、それでいいんです。
この本を手に取る方に必要なのは、「マニュアル」だからです。読者が、迷わず悩まず、スムーズに手続できるように。筆者の方々と出版社が、そういった思いで執筆・編集されたことが伺えます。
といった感じで、妙にカジュアルな本には、手が伸びないと思うのです。
その点
「身近な人が亡くなった後の手続のすべて」
はタイトルからして誠実で、悲しみで途方にくれる読者にぴたっと寄り添うようです。筆者が女性3名というのも、やすらぎとか安心感を与えますよね。本の装丁も華美でなくシックで、悲嘆にくれる読者が本屋で手にとりやすい作りになっていると思います。
3)「マニュアル」に徹する潔さ。
そして、本書は詳しい解説や、制度の説明等ではなく
「手続のやり方」「書類の書き方」に徹して書かれています。
そういう意味では「読み物」ではないんです。でも、それでいいんです。
この本を手に取る方に必要なのは、「マニュアル」だからです。読者が、迷わず悩まず、スムーズに手続できるように。筆者の方々と出版社が、そういった思いで執筆・編集されたことが伺えます。
出版の素人ながら、こういった理由で大ヒットに結びついたのでは?と考えております。
まとめ
と、本の内容には触れず、ヒット分析ばかりしてしまいましたが…。
上記の1)〜3)の理由からもお分かり頂けるかと思いますが、「使える良書」であることは太鼓判です。核家族の中で過ごしてきた私たち以下の世代は、祖父母の死を身近には経験せず、親や配偶者の死でいきなり、初めて手続を経験することになります。でも、誰に手続の仕方を聞いたらいいのかわからない。そういった方が、今後増えていくことでしょう。そんな時のための「使える一冊」であることは間違いありません。
また、私も税理士として、相続発生直後から相談に乗ることが多々あります。相談の中で、特に
「相続人の方は大変だな…」
と感じるのは、本書に書かれているこまごまとした諸手続きだったりします。そういった部分のアドバイスを相続人から求められたとき、身近な人が亡くなったあとの手続きをまだ経験していなかった私は、どういった手続きが必要なのか、実務をとおして場当たり的に学んでいきました。なので本書は、身近な人の死を経験したことのない税理士の方が読んでも、とても役に立つ本だと感じています。

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きむカフェとは?
※昨年12/11に私の2冊目の著書が発売されました!本屋さんなどで見かけましたら、まずはお手にとって頂けるだけでも、とても嬉しいです(^^)
この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)

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