キムラボ〜税理士 きむらあきらこ(木村聡子)のセルフコントロール研究所

「あなたの1日は27時間になる。――「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法」(ダイヤモンド社)著者で税理士の木村聡子(きむら・あきらこ)がお送りする、バーチャルな研究所。時間・行動・お金のセルフコントロールに関する情報を中心にお届けしています!おそらく、日本で一番年間移動距離の長い、旅する税理士でもあります。

このたび、新しいブログを立ち上げました。今後はこちらで更新をしてまいります。
 https://akirako.jp/
引き続きお読みくださるという方は、お手数おかけいたしますが、新ブログをブックマーク、もしくは、リーダーに登録して頂けましたら嬉しいです。こちらのブログ(ライブドアブログ)は更新はしませんが、残しておきます。
ご訪問、ありがとうございました。


経営 > カネ(金)

こんばんは!時間・行動・お金をセルフコントロールする術を毎日ブログでお伝えしています。税理士の木村聡子(@kimutax)です。今、浅草橋のKitchen Beeさんで開催されている「ブログもぐもぐ会」に参加しながら、ブログを更新しております!

さて今日は、今年の中小企業の資金調達環境を占う、重要なトピックについてお知らせいたします!

※ブログランキングに参加しています!。更新の励みにクリックして頂けるとすごく嬉しいです!

昨年の12月26日に経済産業省にて、「中小企業政策審議会基本問題小委員会」が開催され、「中小企業・小規模事業者の事業の発展を支える持続可能な信用補完制度の確立に向けて」と題した内容が公表されました。
【ご参考】

これで、ほぼ信用保証制度の見直し案の概要が決まったといえるでしょう。今後の流れとしては、中小企業信用保険法改正案などを通常国会に提出する方向性とのことです。

信用保証制度の見直しの背景


信用保証制度が中小企業を支えてきたことは事実です。しかしながら、中小企業及び金融機関が信用保証制度に依存した結果、財政的に非常に厳しい状態(運用難)に陥り、今後の維持・継続のためにも、やはり見直しが必要であると指摘をされ続けていました。これが信用保証の見直しの背景です。

信用保証制度の見直し案の骨子


今回の見直し案の骨子は次のとおりです。

大前提

“責任共有制度の80%は継続する。しかしながら、今後も議論は続けていく。”

ライフステージ別の具体的な見直し

<創業期>
100%保証を維持しつつ、必要となる措置について検討を進めることが有効であり、創業者が100 %保証を受けられる限度額を1,000万円から2,000万円まで拡充する方向性
<拡大期>
信用保証協会と金融機関のリスクシェアを通じた中小企業の経営改善・生産性向上を図るため、成長とともに信用保証への依存度を下げて一定程度のプロパー融資を確保して、最終的には信用保証からの卒業を目指す。
<持続的発展>
小規模事業者向けの資金繰り支援拡充するべきであり、自己資金・担保力に乏しく突発的事態に対して脆弱な小規模事業者の持続的発展を一層頑健なものとするべく、小規模事業者向けの100%保証の限度額を1,250万円から2,000万円まで拡充する方向性
<事業承継時>
事業承継時に、後継者が会社の株式を取得するために必要となる資金や経営者が事業からの撤退を決断する場合に必要な資金を信用保証の対象とする方向性
<危機時>セーフティネット保証関連
5号認定以外は、引き続き、別枠・100%保証の措置により支援を行うことが有効であり、5号認定にはついては、保証割合等の必要な見直しが必要(100%保証から80%保証に)。また、大規模な経済危機等に対して、新たなセーフティネット制度を整備する方向性(別枠・100%保証)。
<再生期>
経営改善・事業再生の促進するために、保証メニューの検討する。再チャレンジ支援については保証制度の運用見直し、また円滑な撤退支援については、撤退時の資金調達支援を検討していく。

事業性評価をしない金融機関に「喝!」


さらに、事業性評価のノウハウ蓄積ができずに対応できない金融機関が取引先の場合は、信用保証協会が他の金融機関を紹介する機能を強化するとしています。その機能を周知徹底させ、また、最終的には日本公庫に繋ぐことも視野に入れている、という報道もされています。

積極的に事業性評価融資をしない金融機関等に対する「脅し」のようにも思えますね!

また、経営者保証に関するガイドラインの運用を強化すべく、信用保証協会における運用の見直しを行う、とも指摘されています。

まとめ〜信用保証制度の見直しと事業性評価融資が中小企業金融の目玉


今後、企業としては、取引先金融機関とのコミュニケーションが重要になることは言うまでもありません。また、今後の金融機関及び資金調達計画・対策について検討する必要があるでしょう。

今年は信用保証制度の見直しと事業性評価融資が、中小企業金融の目玉となることは間違いありません!
YOTAKA160328440I9A9327_TP_V

 ※私の2冊目の著書です。ありがたいことに、海を渡って韓国でも翻訳出版されました!今年は3冊目の著書を出すべく、準備中です。
 

この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)

木村聡子
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。


コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット