ある日、私の事務所に、いきなり若い女性がいらっしゃいました。最初、出入りしているお花屋さんかな?と思い、事務所に入れてしまったところ
「会社を作りたいのですが…」
なんと、アポなしの税務相談でした!
その場で、私の事務所では、たとえクライアントであってもアポなしの面談はしていないことと、良かったら日程調整の上、再度いらしてくださいねと、名刺を渡してその場は引き取っていただきました。
その後、同業者の方との雑談で
「いやー、この前、事務所始まって以来初の、アポなしの相談者がいらしてね…」
と、このことを話した後で、はっと気づきました。
『もしかして、ふらっと思い立った時に、気軽に税理士に相談できたりする場があると、いいかな?』
例えば、私は今、原則として月曜と金曜を内勤デーとし、月曜に事務処理を、金曜に残務処理をしています。毎週はキツイけど、
「第〇月曜と第〇金曜は、税金カフェ。何でもお気軽にご相談ください。30分5,400円」なんてサービスを立ち上げたら、いいかもしれませんね。
実際にやるとしたら、相談者が重ならないよう予約制にする必要はありますが、このアイデア、もう少し煮詰めてみます。
…と、前置きが長くなりました。
このように、お客さまから、
『それはムリ』
『それってありえない』
と、非常識な要望やサービスを要求されることってありませんか?
私も「アポなしで税理士事務所にフラっと相談に行くって、ありえない」と最初思いましたが、逆に
「ありえない」=「今までにない」ことは、新サービスや新商品に繋がる可能性があります。そして、その要望が非常識であればあるほど、いまだかつてないモノが生まれる可能性が高まります。
カツカレーも、プロ野球・読売ジャイアンツの千葉茂氏が「別々に食べるのは面倒だから」と注文したことがきっかけで誕生したといいます。
「カレーにカツを乗せるだなんて…」と料理長が渋っていたら、カツカレーが誕生するのはもっと後だったかもしれません。経営者のみなさま、お客さまからのとんでもない要求、跳ね除けたとしても、その後でちょっと考えてみませんか?
※私の2冊目の著書です。ありがたいことに、韓国でも翻訳出版されました!2/11には
オーディオブックも出ました。今年は3冊目の著書を出すべく、準備中です。
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