キムラボ〜税理士 きむらあきらこ(木村聡子)のセルフコントロール研究所

「あなたの1日は27時間になる。――「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法」(ダイヤモンド社)著者で税理士の木村聡子(きむら・あきらこ)がお送りする、バーチャルな研究所。時間・行動・お金のセルフコントロールに関する情報を中心にお届けしています!おそらく、日本で一番年間移動距離の長い、旅する税理士でもあります。

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所得税 > 医療費控除

こんにちは!時間・行動・お金をセルフコントロールする術を、毎日ブログでお伝えしています。税理士の木村聡子(@kimutax)です。

昨日この記事でもお話ししたとおり、今年から医療費控除の特例制度「セルフメディケーション税制」が始まっています。
そこで、今日、セルフメディケーション税制の実際の使い勝手を検証すべく、実際に近所のドラッグストアに行ってまいりました!

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わが家の常備薬中、セルフメディケーション税制対象はわずか2点!


まず、買物の前に家族に
「薬、買いに行くけど、常備薬で補充しておきたいものない?」
と確認。

▼しかし、我が家の常備薬と、厚労省のリストを照らし合わせても、なかなかセルフメディケーション税制の対象になるものが見当たらない。

かろうじて、風邪薬(パブロンSゴールドW)と父の水虫薬(ラミシールプラス液)は減税の対象だとわかったので、そのうち在庫薄だったラミシールプラス液を買い求めに、ドラッグストアに行ってみました!

セルフメディケーション税制の「目印」は思いのほか見づらい


さて、ドラッグストアでお目当ての薬を探しました。

▼わかります?
image

▼拡大図
2017-01-04-12-18-27
 
かなり、見づらいです。特に、パッケージがブルー地だからでしょうね。

いちおうパブロンSゴールドWも、ラミシールプラス液も、パッケージの表(おもて)面に貼ってあるようですが、
「これは、減税対象かしら?」
と、目印のシールが貼られてる・貼られていないを確認するのに、6面体をクルクルまわすのはとても大変。目の悪いお年よりには、きっと苦痛な作業でしょう。

ちなみに、私が本日行ったドラッグストアでは、プライスカードなどには「セルフメディケーション税制対応」などとは、掲示されていませんでした。

このあたり、きっと今後はわかりやすい売り場づくりがされていくことを、期待しましょう!
 

数ある医薬品の中からセルフメディケーション税制対象商品を選ぶのは至難の業


「せっかく来たのだから、花粉症の薬と目薬でも買うか!できれば税制対象薬品で!」
と、売り場を巡ります。

▼たとえば、これ。OTC医薬品ではあるのですが、減税対象ではありません。
2017-01-04-10-12-31
 
「もしかしたら、目印のシールの張り忘れかもしれない。まだ制度が導入されたばかりだから」

と、スマフォで厚労省のリストを見ながら
「あ、これは対象じゃない」
「あ、こちらも対象じゃない」
と、確認しながら、薬箱を手にとっては戻し、手にとっては戻し…。

完全にアヤシイ人です。。。

感想としては
「ほしい!と思った医薬品の95%は、減税の対象じゃない」
といった感触でした(統計ではなくあくまで個人の感覚です)。

お店の人に聞けばいいのにと思われるかもしれませんが、いくらドラッグストアの店員さんとはいえ、このリスト(平成28年12月16日時点)を誰もが頭に入れてるとは、到底思えません。聞くのもちょっとはばかられます。

レシート等にはこうやって表示されます!



今年は税制がスタートしたばかりですから、適用対象OTC医薬品を買ったら、念のため「当該商品がセルフメディケーション税制対象商品である旨」についてレシート等に記載されているか、しっかりチェックするようにしましょう。

と書きましたが、実際はどんな感じなのでしょうか?購入後、ソク確認。

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こんな感じで表示されるんですね!

記載のしかたはお店によって色々だと思いますが、この記載があることが申告時の大切な要件。買物をしたら必ず確認をするようにしましょう。

さあ、私が今年セルフメディケーション税制の適用を受けることができるまで、あと9,965円!!!

まとめ


・売り場やお店によって違うかもしれませんが、まだ導入されたばかりの税制ということもあり、どれがセルフメディケーション税制の対象医薬品か、わかりづらいです。

・スイッチOTC医薬品のすべてが税制対象とは限らないので、念のため購入前に厚労省のリスト等(平成28年12月16日時点)で確認することをお勧めします。医薬品の会社やお店が、目印シールの添付を完ぺきにしているのであればその手間は必要ないのですが、仕入れのタイミングや在庫状況、減税対象の指定を受けたタイミングによっては、目印のシールが貼られていないことも大いに考えられます。

・たまたま常備薬や日ごろ使っている薬が減税対象医薬品であればいいのですが
「これを機会に、いっちょ減税対象の薬を買ってみるか」
と思うと、かなり医薬品の選択肢は狭まり、探すのが大変になる印象を受けました。

・あと、減税対象のものは当然効能が高いので、すべてお値段が高めです。減税対象のものばかり選んで買ってしまうと、減税効果より薬代が高くつく…なんてことになりかねません。

とういわけで、セルフメディケーション税制を受けるのは「常備薬や日ごろ使っている薬が、たまたま減税対象だった」という人がいいのかな…というのが、今日買物をしてみた率直な感想です。

あと、薬局やドラッグストアの売り場の掲示などがわかりやすくなることを期待しつつも
「これって販売現場に、そうとう負担をかけているんじゃないのかな…」
という危惧もちょっと感じました。

※私の2冊目の著書です。海を渡って韓国でも翻訳出版されました!現在、3冊目の著書を出すべく、準備中です。

この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)

木村聡子
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。


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