私がまだ、駆け出しだったころの苦い思い出です。単発のコンサルや税務相談については、税抜10,000円×予想時間数で見積もりを出していました。するとある見積もり依頼先から
「どこの会社に時給1万円の事務員がいるのか!」
と、言われました。それに対し、まだ30代前半で青かった私はマジレスし
「この1万円は私の時給ではありません!そこから家賃など事務所の経費を払い、従業員の給与を払い、その残りが私の取り分なんですから!」
と答えてしまいました(苦笑)。当時の私のこの答え、正しいと言っちゃ正しいんですけど、ぜったいお客さまの前では言ってはいけないことです!
価格について説明する際は、こちら側の事情・原価は、お客さまには関係ないことです。この商製品・サービスでどれだけの価値を提供するか説明できなくては、経営者(営業)としては失格でしょう。
この頃の私は
「マッサージやエステには1時間1万円を惜しげも無く払うのに、どうして税理士だと渋られるのか」
と、歯噛みしていました。今ならわかります。マッサージやエステは受けたことによる「効果」がイメージできるからです。
・税務リスクや節税の効果を多角的に判断できること
・その考察に要する時間や事務負担から解放されることにより、資本も人材も収益獲得に集中して投下できること
・会社の投資・戦略面の効果を、数値の面から測るお手伝いができること
・金融機関から融資を受ける際の金利低減効果があること
私の仕事の「効果」をしっかり、具体的に、イメージしやすく表現できることを、これからも心がけたいです。
逆に、「効果」を私自身表現できないのであれば、その仕事はすべきでないともいえます。
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きむカフェとは?
木村の「仕事のヒント集」は、気張った言葉ではなく、自分の実体験や経験にもとづくささやかな「ヒント」を書き続けていきたいと思っています。今後もどうぞよろしく(^^)
※昨年の12/11に私の2冊目の著書が発売されました!書店などで見かけましたら、手に取ってちらっと読んで頂けるだけでも相当嬉しいです
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