新入社員が入ってくる時期、高校野球(春のセンバツ)の時期なので、ふと思い出し、書庫からこの本を手に取りました。
元横浜高校の監督さん・渡辺元智氏の書かれたこの本、なかなかいいんですよ。
渡辺監督といえば、幾多のプロ野球選手を輩出し、甲子園優勝経験もある名監督です。
この本を読んで、私は驚いたことがあります。
そんな高校生を扱いなれているであろう渡辺監督ですら
どんどん変わっていく、高校生の気質・気風に、悩み、格闘し
その結果、自分の指導の仕方、選手たちとの接し方を、意図的に変えていったのです。
ところで私は、これから春にかけてよく巷で聞く
「イマドキの若い子は」
という言葉がキライです。
「ゆとり」と、世代をひとくくりにしてラべリングすることも含め、それは教育する立場の逃げ口上だと思っています。
渡辺監督のような名伯楽ですら、自分の成功体験を押し付けず、
「選手たちが、成長し、成果を出してくれれば、それでよい」
と、世代に応じて、教え方・諭し方を変えていきました。
「自分たちの頃はこうだった」
「私が新入社員の頃はもっとガマンしてた」
といった押し付けは捨て、チームとして、会社の新人が力を出す方法を考えるようにしましょう。
だって、生まれ育った時代やテクノロジー、背景が違う人に、同じことを強いるの自体がムリですってば!
と言っている私自身が、税理士事務所で人を雇っていた時代、 スタッフが自分の意にならないことで苛立っていました。そんな時、見かねた友人からこの本を薦められ、この本から多くのことを学び、気づかされました。
友人は、私が野球好きだから、この本を進めてくれたのだと思います。
野球好きさんには、とても読みやすいですよ。
野球が好きで、若い部下の教育にお悩みの経営者・上司の方は、是非ご一読を!
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木村の「経営のヒント集」は、気張った言葉ではなく、自分の実体験や経験にもとづくささやかな経営上の「ヒント」を書き続けていきたいと思っています。今後もどうぞよろしく(^^)
※昨年の12/11に私の2冊目の著書が発売されました!書店などで見かけましたら、手に取ってちらっと読んで頂けるだけでも相当嬉しいです
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