無印良品から、「美味しくコーヒーを淹れること」にフォーカスした全自動コーヒーメーカーが、この2月に登場するそうです。タイマーを入れておけば、朝、淹れたてのコーヒーの香りで目覚めることができるなんて、夢のような家電製品ですね!
そのコーヒーメーカーの試運転の現場に、
私が大好きなあるカフェの社長が行かれたそうで、その現場を見た感想を、Facebookにこう書いていました。
こんな風にお家で美味しくコーヒーが飲めるような製品がどんどん生まれてくると、僕たちももっと美味しいコーヒーを届けられるよう頑張っていかなきゃ
非常に好意的な発言で、それを目にした時、私ははっとしました。
彼は、プロ並みに美味しく家庭で淹れられるコーヒーメーカーが脅威ではない。むしろ大歓迎なんでしょう。
なぜか?
それは、こういうコーヒーメーカーが販売されることで、日本のコーヒー文化の裾野が広がるから。
裾野が広がれば、ホンモノの美味しいコーヒーを求めて、カフェにも来てくれる人が増えるから。
ところで、私の本業である税理士という仕事は、クラウド会計ソフトやAI(人工知能)の普及により、将来無くなる仕事・廃れる仕事の1つなどと言われています。
でも、ほんとうにそうでしょうか?
この無印のコーヒーメーカーとカフェの関係と似ていると、私は思うんです。会計ソフト入力が個人事業主や小さな会社に解放されることで、税理士を必要とする人は増えるという考え方はできませんか?
確かに会計ソフトにインプットする作業は一般の人も出来るようになりますが、入力する時の「考え方」…発生主義、収益費用の対応、決算整理など…をレクチャーするというニーズはむしろ増えそうです。
コーヒーを毎日飲むからこそ
「やっぱりお店でプロが淹れてくれるコーヒーは、美味しいね」
と言ってもらえるように、
会計ソフトを実際に触った人こそ
「やっぱりプロに指導してもらうと、違うね」
とありがたみがわかるケースも、おおいにあると思います。
時代の変化に応じ、納税者が税理士に何を求めるかのニーズの掘り起こしがきちんとできれば、クラウド会計・AI化もチャンスになりこそすれ脅威ではなくなります。
これは他の業種にも、当てはまることです。
※私の2冊目の著書です。ありがたいことに、韓国でも翻訳出版されました!2/11にはオーディオブックも出ます。今年は3冊目の著書を出すべく、準備中です。
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