キムラボ〜税理士 きむらあきらこ(木村聡子)のセルフコントロール研究所

「あなたの1日は27時間になる。――「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法」(ダイヤモンド社)著者で税理士の木村聡子(きむら・あきらこ)がお送りする、バーチャルな研究所。時間・行動・お金のセルフコントロールに関する情報を中心にお届けしています!おそらく、日本で一番年間移動距離の長い、旅する税理士でもあります。

このたび、新しいブログを立ち上げました。今後はこちらで更新をしてまいります。
 https://akirako.jp/
引き続きお読みくださるという方は、お手数おかけいたしますが、新ブログをブックマーク、もしくは、リーダーに登録して頂けましたら嬉しいです。こちらのブログ(ライブドアブログ)は更新はしませんが、残しておきます。
ご訪問、ありがとうございました。


kimutax通信 > 日常

こんばんは!時間・行動・お金をセルフコントロールする術を、毎日ブログでお伝えしています。税理士で逆算手帳・第0期認定講師の木村聡子(@kimutax)です。

最近、よく周囲から
「あきらこさんって、めちゃ褒め上手!」
と言われます。そして「褒め上手」は、人間関係を円滑にする上で羨ましがられるスキルのようです。

でも、褒め上手って、ここ1〜2年くらいで言われるようになったことだよな…。

そこで、「なぜ褒め上手になったのか自分自身を分析し、その理由がわかれば、ブログネタにでもなるかしら?」と思い、ここ数週間、折に触れそのことに思いを馳せていました。

そして今朝、ハッと気が付いたのです。私が褒め上手になっていった「心の動き」に。 

幼少時〜嫉妬心や「羨ましい」という気持ちをひたすらに隠していた


私は幼少の頃から、嫉妬心や「羨ましい」と思う気持ちを、常に押し殺す子どもでした。

まず母が、近所でも評判の女優並みの美人。

おまけに妹は、痩せ型ですらりとしたモデル体型。

それで小中学生の頃、とにかく言われたのが
「お母さんも妹も美人なのに、あきらこちゃんは、なぜ…」
という、言葉。

今から思うと思春期の女の子に、まあ、なんとも容赦ないひどい言葉を、浴びせたものです(笑)。

それで、ほんとうは悲しんだり傷ついたりしていたのですが
「気にしてなんかないもーん」
と、動じない風を装い、時には道化を演じることで、『私は母や妹とは、立ち位置が違うのだ!』と強がっていました。

このように、幼少時に嫉妬や羨ましさをひた隠しにすることで、屈折した明るさ・強さを身につけていきました。

思春期から大人へ〜ほんとうは私も褒められたかった


この羨む気持ちを押し殺す傾向は、高校大学社会人と年齢を重ね、優秀な人と交わる機会が増えるにつれ、余計に強くなりました。

『なんと頭が良いのだろう』
『外見にも恵まれていてずるい』
『リーダーシップを発揮しても、みんなから慕われて、すごいなぁ』
『仕事ができて羨ましい』

このように心の奥底で嫉妬の炎が渦巻いているにも関わらず、「あきらこちゃんは、いつもニコニコして朗らか」認定をされていたため、私はその人たちの前でも、ちょっと鈍感な人の良い人間であることに徹し、羨ましいという気持ちをひたすら隠します。

でもその裏で、いつもため息をついてました。

私も誰かに認められたい。
羨ましいと思われるような存在になりたい。と。 

開業後〜嫉妬の気持ちに抑えが効かない自分がとにかく不甲斐なかった


その傾向は、税理士として独立開業してから、より一層強くなりました。

私より、急速度で事務所を拡大していく同業者を横目で見ては歯噛みし、数年前は「あきらこさん、教えてください!」と私を慕っていた同業者が、世間で著名になっていくのを見ては、自分に落胆する日々。

しかも自営業のストレスか、はたまた事務所所長という地位が悪い方向に作用したのか。たちが悪いことに、たまに感情の抑えが効かないようになりました。

まぶしく輝いている相手を気にしないよう無視するのですが、イライラが募り、ある時はその相手に、ある時は周囲に当たってしまう。数多いわけではないけれど、それ壊れてしまった人間関係もありました。そして、そんな自分の大人げなさに失望もしました。

ブレイクポイント〜「嫉妬は負の感情なのか?」


そんなある時、私はふと思ったのです。

「いや待て。嫉妬や羨む気持ちは、負の感情なのだろうか?」と。

私は幼少時から、それをネガティヴな感情だと決めつけ、蓋をしていました。

相手に負けることは恥なのか?いや、「健全な嫉妬」であれば、自分を成長させる糧になるのではないか?

それに気がついた時、私は少しずつ心の中の霧が晴れ、胸のつかえがとれていくのを感じました。

ならば、私の嫉妬を「健全な嫉妬」に昇華させるのにはどうすればいいのか?

そこで私は、相手の「羨ましい」と思ったポイントを、包み隠さず、打ち明けることを試みたのです。

「なんてオシャレなの!」
「こんなにカッコイイのに、とっつきやすくてステキだね!」
「あなたの事務所の従業員は、ほんとうに楽しそうに働いてるね!」
「この文才は絶対に世に出すべき!」
などと。

そして今〜羨ましさを隠さないことが「褒めスキル」に昇華した!


すると、自分の心が軽くなるだけではなく、相手の顔までどんどん輝いていくのがわかりました。 

そうなんです。

あなたが、羨ましがり屋だったり妬み深かったりしたら、それを、負の側面だと思わないで!実はあなたは、ものすごい「褒めスキル」の持ち主です。だって、相手の良いところばかり目につくのだから。

そして、それを隠さず相手に伝え続けてみてください。

最初は勇気がいるかもしれないし、相手を認めるもんかと意固地になるかもしれません。

でも、自分自身がスッキリするだけでなく、相手が恥じらったり戸惑いながら嬉しそうにするのを見ると、何とも幸せな気持ちになりますよ。


しかし、あんなに他人から認めてもらいたかった・褒められたかった私が、周囲から「褒め上手」と褒められることになるとはね。

素直に、自分の変化が嬉しいです。


※私の2冊目の著書です。ありがたいことに、韓国でも翻訳出版されました!2/11にはオーディオブックも出ました。今年は3冊目の著書を出すべく、準備中です。

この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)

木村聡子
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。


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