キムラボ〜税理士 きむらあきらこ(木村聡子)のセルフコントロール研究所

「あなたの1日は27時間になる。――「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法」(ダイヤモンド社)著者で税理士の木村聡子(きむら・あきらこ)がお送りする、バーチャルな研究所。時間・行動・お金のセルフコントロールに関する情報を中心にお届けしています!おそらく、日本で一番年間移動距離の長い、旅する税理士でもあります。

このたび、新しいブログを立ち上げました。今後はこちらで更新をしてまいります。
 https://akirako.jp/
引き続きお読みくださるという方は、お手数おかけいたしますが、新ブログをブックマーク、もしくは、リーダーに登録して頂けましたら嬉しいです。こちらのブログ(ライブドアブログ)は更新はしませんが、残しておきます。
ご訪問、ありがとうございました。


kimutax通信 > 読書感想文

昨年は自分の本を書いている間は、本を読むのを控えておりました
こう言うと著者失格かもしれませんが(;゚∀゚) 他の方のスゴイ本を読んだりすると、自信喪失して、筆が進まなくなりそうだったし…。あとは単純に、今まで読書に割いていた時間を原稿を書く時間に充てていた…そんな感じの1年でした。

ですので2015年は、ここ最近で最も少ない読書量に終わりました。反省

今年は、もしまた本を書くような機会を頂けたとしても、昨年の反省を活かして、本を読む時間をしっかり確保するようにしたいと思います。

しかし、そんな中でも昨年、折に触れ手にして読み返した本があります。それがこの土橋正さんの本です。



土橋正(つちはし ただし)さんとは


土橋さんは、ステーショナリー ディレクター、文具コンサルタントとしてご活躍されている方です。
ABOUT | 文具ウェブマガジン pen-info

土橋さんは友人を通じて何度かお会いしたことがあるのですが、とても物腰柔らかな紳士です。また、私は土橋さんの影響で、松浦弥太郎さんの大ファンになりました。

しかし、知り合いだからというわけではなく、土橋さんの本はすべて持っています。

土橋さんの著書は、もちろんほとんどが文具の本ではありますが、美しい文具カタログとして楽しめるだけでなく、その文具によって「仕事を効率化する」という点が、しっかり打ち出されているところが良いのです。眺めて目で楽しめ、読んだらそこにある文具を使って仕事がしたくなる。そんな素晴らしい本を多数出版されている方なのです。

土橋さんのオフィスには、誰もがびっくり仰天


そして、土橋さんのオフィスもお伺いしたことがあるのですが、そのオフィスを目にすれば、私だけでなくきっと誰もがびっくり仰天します。「えー!なにこれ!これで仕事ができるの?」と。とにかくモノが少ない!

↓この記事内の写真で土橋さんのオフィスの様子を見ることができます!
仕事道具を減らすと、集中力がみなぎる | 企業戦略 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

どうしてこんなにモノが少ないのでしょうか!?文具コンサルタントのオフィスであれば、文具や雑貨で溢れていそうなものです。

土橋さんは

「モノがありすぎることは、不自由である」
「身の回りにごちゃごちゃとモノがあると、知らず知らずのうちに視覚から影響を受けて、ストレスに感じるようになっている」
「仕事に集中するためにノイズを排除する」

という考えから、すっきりしたオフィスにしていらっしゃるのです。

本書はそんな土橋さんの「仕事術」の本


本書はそんな土橋さんの整理術、というよりは、「仕事術」の本。
スッキリしたオフィスを実現するために、書類などの紙のものをどう処理するか。
デスクまわりをすっきりさせるために、どんな工夫をしているのか。

実は、こういったことをしっかりシステム化していると…

書類が滞留せずいつも片付いているということは、仕事をスムーズに流す仕組みができているということです。
デスクまわりがすっきりしているということは、物を探したり余計な動作をしなくて済むことから、仕事の速度もアップします。

本書では、第1章が書類など紙の物の整理術、第2章がデスク環境の整え方、第3章が時間管理術に関するエッセーになっています。土橋さんは書類整理やデスク環境・データ整理手法について、確固としたポリシーを持ち、システム(仕組み)を構築されており、そのミニマリズムな管理法とシステマチックな思考法を、時間管理術にも活かされているのです。

余計な情報、余分なモノ、過剰なハックスにがんじがらめになっているという方は、土橋さんのこの本を読めば、自身の仕事の仕方を見直し、仕事術を再構築するヒントになるはず。

そしてもちろん、土橋さんの仕事の手助けをしている、少数精鋭の文房具たちも本書の中で紹介されています。

文章も読みやすいし、挿絵もシンプルで上品。土橋さんの似顔絵がかわいい。何より、読むとやる気に満ちてくる。

私は、自分の本を執筆している間、いつも土橋さんの本をかたわらに置いて
「こんな本を書くんだ」と、いつも励みにしていました。

文字どおり私の「お手本」ですね。

抜粋


■ はしがき

→「必要最小限」という言葉がありますが、それとはちょっと違い、私はこれを「快適最小限」と呼んでいます。本当に必要なツールだけで仕事をしてみる。すると、それはとても心地よいのです。(P.5)

→この「ミニマリズム」スタイル、「快適最小限」という考え方を、今やモノや書類だけにとどまらず、時間やタスク管理、さらにはプライベートにも取り入れて実践しています。(P.8)

■ 第1章 書類、ノート、名刺など紙類の流れをつくる(書類編ノート編 ほか)
ノート編 ほか)

→新しいものが入ってきたら、その分何かを手放す(P.59) 

■ 第2章 デスク環境のミニマリズム(私が仕事道具を減らすようになったきっかけ
物を入れる場所を増やさない ほか)

→あったらいいかも、というものをことごとくやめる(P.69)

■ 第3章 ミニマリズム的時間管理(頭の中で変換しなくていいツールを使う
私のスケジュール管理ツールの構成 ほか)

→私は「TODO全集」を自宅の書斎の棚に保管している。仕事場や外出先には持っていかない。…仕事場に持っていくのはその日に本当にやるべきことだけをリストアップした「時計式TODO管理付せん」のみ。今日という日はその日にやるべきことだけに集中するというのが、私のルール。(P.134)

■ 第4章 ミニマリズム的プライベートライフ(何もしない時間を大切にする
プライベートタイムも対応のメモツール ほか)

→一人で飲みに行く=仕事場とも自宅とも違う第3の場所、サードプレイスを持つ(P.169)

→読書は1冊ずつ(P.174)※1冊1冊と向き合うということ

■ あとがき

→「ない」のではなく、「ある」と。
つまり、「モノがないという空間がある」ということです。
「モノ」を中心に考えると「ない」となりますが、「空間」で考えると、そこにはしっかりと「ある」のです。(P.177)




本書の中の私の「いちばん」


以前、クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんが、デスク上にはなにもない方がなにかを生み出そうとする、モノがあり過ぎると生み出そうという気持ちになれないという趣旨のことを書かれていた。全くその通りだと思う・デスクはなにかを生み出す場である。それをスムーズにできるように私もタップリと空間を作っている。(P.73)

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※昨年12/11に私の2冊目の著書が発売されました!本屋さんなどで見かけましたら、まずはお手にとって頂けるだけでも、とても嬉しいです(^^)
 

この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)

木村聡子
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。


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