キムラボ〜税理士 きむらあきらこ(木村聡子)のセルフコントロール研究所

「あなたの1日は27時間になる。――「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法」(ダイヤモンド社)著者で税理士の木村聡子(きむら・あきらこ)がお送りする、バーチャルな研究所。時間・行動・お金のセルフコントロールに関する情報を中心にお届けしています!おそらく、日本で一番年間移動距離の長い、旅する税理士でもあります。

このたび、新しいブログを立ち上げました。今後はこちらで更新をしてまいります。
 https://akirako.jp/
引き続きお読みくださるという方は、お手数おかけいたしますが、新ブログをブックマーク、もしくは、リーダーに登録して頂けましたら嬉しいです。こちらのブログ(ライブドアブログ)は更新はしませんが、残しておきます。
ご訪問、ありがとうございました。


日刊 > 〆のおはなし

以前、Life Stripeというブログで、その日の中で記憶に残った言葉を散文的に紹介していました。それを引き継ぎ、こちらのブログで2015年6月4日から「今日のひとこと」を紹介するようになったのが、この「日刊:〆のひとこと」です。

なのでこの「〆のひとこと」、いつもは「夜寝る前に気楽に読めるものを」と思って書いているのでが…。すみません、今日は長くなります。

レーシック
 (Illustration by Akirako Kimura with great respect for Mr. Shigeru Mizuki.)
 

水木しげるさんがお亡くなりになって、改めて
「ゲゲゲの鬼太郎や、水木先生が描かれる妖怪、好きだったなぁ…」
と感じています。めちゃくちゃファンだったというわけじゃないのに、郷愁を誘うというか、自分の心の中に根づいているキャラクターたち。そして、おどろおどろしいけれど、ユーモラスで憎めないあの画風・作風。水木先生のお人柄のなせるわざなのでしょう。

そんな中、水木しげる先生の「幸福の7カ条」が、ネットで話題となっています。私、今回初めてこの「7カ条」の存在を知ったのですが、読んだ瞬間、
「水木先生こそ、日本初のライフハッカーだったのではないか!!!!」
とびっくりした次第です。

どうしてそう感じたのか、1条ずつお話ししていきます。

第1条:「成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはならない」


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第1条目はぱっと見ると、欲のない達観した仙人のような言葉に思えますが、私がこの言葉から受ける印象はこうです。

野球好きの私なのですぐ野球に例えてしまいますが、勝負師と言われる選手・監督ほど、目先の数値や勝ち負け、タイトルに拘っていないように感じます。例えば中日の落合GMなどは、目先の勝敗に一喜一憂することなく、掲げた最終目標に向かって戦う姿勢が印象的でした。これぞ真のプロフェッショナル。

つまり、まずは業績・数値・表彰・収入等に惑わされず、自分が真に「価値だ」と感じることへ向け、姿勢を揺るがすことの無いようにと、水木先生は説いているように思います。

第2条:「しないでいられないことをし続けなさい」


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この第2条から第4条は、私は1つに繋がっているように感じています。
それは「好きなこと得意なことをとことん追求し、人のお役に立ちなさい」という考えです。

まず、俗に「継続は力なり」と言われています。すると中には
「私は、何も長続きしなくて…」
と自己嫌悪に陥る方も、多いことでしょう。
でも、それは強制的に「あれをやれ、これをやれ」と言われてやるから長続きしないだけであって、誰でも寝食を忘れて取り組んでしまうことが、1つや2つあるはずです。
まずは、そんなことを
「こんなくだらないこと…」
と思わずに、続けてみましょう!続けることが武器になり、続けることで見えてくるものがあります。

私の場合、途切れたこともありますが、それが
「文章を書く」ということであり、「喋る」ということでした。
この2つを極める努力は、苦もなくできます。傍目に見たら「すごい努力、苦行」に見えるかもしれませんが、当の本人は取り組むことが面白くてたまらないのです。

そしてこの2つが、公私に渡り自分の価値となり差別化の基礎となり、今となっては、自分を活かす道となっています。

第3条:「他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし」


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仕事の上でも、プライベートでも、他人が気になったり、他人と自分との優劣をつけてしまったりしがちです。

でも、優位に立とうとすれば、上を見たらキリがなく、どんどん疲弊していってしまいます。
また、下を見てもキリがなく、「これでいいんだ」と安心・慢心してしまいます。

第2条の「しないでいられないことをし続ける」を実行する上で邪魔になるのがこの「他人との比較」をはじめとする、他人の存在です。たとえば文章が好きでブログを開設したとして、「どんなに頑張ってもランキング1位になれない…」と落ち込んでしまいモチベーションダウンしてしまっては、なんとももったいないことです。また、やっていることを「他人から評価されていないのでは?」と悩むこともあるでしょう。

まず、何かとことんやってみようというときに意識すべきは、自分が楽しくそれに取り組めているかどうかであり、それが出来ているのであれば「これで良し」とすべきです。「楽しい」と感じる自分の奥底から湧いてくる自然な気持ちにだけ、まずは忠実になりましょう。 

第4条:「好きの力を信じる」


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「好きこそものの上手なれ」という格言がありますが、よく言ったものです。

好きなことは、やっていてちっとも苦ではないし、最も力を発揮できることです。それにより、自分が幸せになるだけでなく、他者にも貢献できます。

ところで、仕事に限定して言うと
「好きなことを商売にすると途端に苦しくなる」とか
「好きなことが商売になるほど世の中甘くない」とかよく言われますが
その次元では、その「好き」に対する追求がまだまだ足りないのではないでしょうか。

自分が恋いこがれたものは、世の中の誰かもきっと「好き」なはずです。
マーケッター的に言えば、あなたが「たまらなく好き」と信じたものには必ず需要があり、あなたはそのエバンジェリストとなれる資質があるはず。もっと「好き」という気持ちを強く押し出し、追求していきましょう。そんなことをこの第4条は言っているように思います。
 

第5条:「才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ」


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この第5条と第6条が、水木先生のライフハッカーの真骨頂です。
まず「努力は人を裏切る」。これなんて一瞬「えええ???!!!」ですよね。普通は逆を言いますけどね。

これには私は短期的・長期的な視点で、2つ意味があると考えています。

まず短期的には、努力して才能を磨いても、収入がついてこないこともある。
だから、収入や名声に結びつかないからと言って
「私には才能が無いんだ」 
と腐ることなかれ、という意味(収入や栄誉がすべての本質を表すわけではない、という意味では、第1条と重なります)。 

そしてもう1つ、長期的には、
「ムダに努力したって、成果がでなければする意味が無いからね」
 という意味。これは、次の6条に繋がります。

第6条:「怠け者になりなさい」


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この「怠け者になれ」を、
「水木先生はほんとうは凄い努力家で、これは謙遜から出た言葉である」
と仰る向きもありますが、私はこれは
「怠け者こそ、創意工夫の原点」という意味だと考えています。

世の中の発明はすべて、人間の「怠けたい、楽したい」から生まれたものです。
(川に洗濯に行くのが面倒だから洗濯機が生まれ、山へ芝刈りに行くのがおっくうだから暖房器具が生まれたように) 

つまり怠け心は、工夫の原点。「怠けたい、やりたくない、めんどうくさい」と思ったら、それには必ずラクにできる方法がある。怠け心は改善の母なのです。

水木先生は第5条で「成果のない努力を、ただ闇雲にしてもムダ」ということを言いつつ、第6条で「めんどくさい、と感じたことは、ラクにできないか工夫してみよう」と言っているのだと思います。これぞライフハックの原点。この第5条と第6条で、「成果は出ないけれど、一生懸命手抜きしないでやってます」という根性論を良しとせず、「最小の努力で最大の成果を出す工夫をしようよ」とうったえているのではないでしょうか。

↓ちなみにこれ、ツイッターで見つけた水木先生のエピソードなのですが…


「どんなに忙しくても10時間は寝てる」ということは、残り14時間を有効に使うために、やるべきことを絞り(ドメインを絞る、好きなこと得意なことに特化する)、タスク管理をし(やるべきことの棚卸しとその優先順位の確認)、業務の効率化 (同じ成果をより少ない時間で達成するためのメソッドの確立) について、かなり徹底して追求していたはず。

水木先生のように、短い時間で仕事を仕上げたい、いっぱい寝たい、といった「怠け心」をうまく利用し、自分の仕事と私生活のバランスをとるようにしましょう。

水木先生は、戦争で生死の境をさまよいました。だからこそ

「死んで花実が咲くものか」

の気持ちが強いのだと思います。それが、この「10時間寝る」「怠け者になる」の原点なのでしょう。

働き蜂で滅私奉公することで人生を終わらせることのアンチテーゼこそ、この「死んで花実が咲くものか」であり、それを今風に表現した言葉がライフワークバランスであり、ライフハックはそれを実現するメソッドです。だから水木先生は、稀代のライフハッカーだったのです。

第7条:「目に見えない世界を信じる」


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さて、最後ですね。いかにも水木先生の作風にぴたっとはまった第7条ですが、ライフハック的な観点からいえば、感覚を研ぎ澄まして自分の本能に従うことの大切さを説いているように思います。

世の中情報過多で、目に見えるものに踊らされ、心惑わされることが多いです。だからこそ、自分の感覚を磨き、そういったものに惑わされずに判断する「軸」を持つことの重要性を、この第7条は言っているようにも思えます。

水木 しげる
角川書店
2007-04


この「幸福の7カ条」は、こちらの本の中に書かれているそうで。私はまだ読んでいません。

今日のこの記事は、自分が感じるところをつらつら書いたものです。水木先生が仰る意味とは全く違うかもしれませんが、この「7カ条」を読んだ各人が、それぞれの解釈をするのも面白いことだと思います。

そして近々「水木サンの幸福論」を読んで、自分の解釈との違いを楽しみたいとも思います。

最後に、水木先生のご冥福をお祈りしつつ、楽しい作品を夜に送り出して下さりありがとうございます!と御礼を申し上げ、本エントリーの結びといたします…

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2015年12月4日の一日一新 
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 まずは、ジンジャーレモン。美味しゅうございました!
memento mori
・生まれてから18,074日 80歳まで11,146日 
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※12/11に私の2冊目の著書が発売されます!12/11以降にお買い上げ頂いた方向けに、キャンペーンを行う予定です。詳細は明日のブログ記事でお知らせします。 
 

この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)

木村聡子
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。


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