私が港区で税理士法人の代表をしていた時の話です。
事務所のチームワークが乱れかけた時がありまして…。当時、一緒に仕事をしていたパートナーがかなり強引(笑)な性格だったのですが、問答無用で事務所の机のデスクパネルを、取っ払ってしまったことがありました。
私は「自分が事務所を持ったら、外資系のオフィスのように、パーテーションで区切られた環境で仕事したい」と思い、デスクパネルを各机に設置したので、このパートナーの仕打ちには、当時さすがにハラが立ちましたね

でも、結果としてそれは良いことでした。
というのも、今やITの進化に伴い、逆にフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションがなおざりになりがちです。そこでオフィスレイアウトも、時間と空間を共有し、人と人との関係を成り立たせる「コミュニケーションの場」としてのしての環境作りが大切になってきます。
特に小さな組織では、タコツボのように個にハマりこむよりも、「三人寄れば文殊の知恵」で、異なる発想・アイデア・思考を取り入れながら仕事をすることのほうが望ましいです。私の事務所のパーテーションで区切られた環境では、一人だけの発想では得られないものを複数で出し合い・助け合い・問題を解決していく姿勢が、育ちにくかったようでした。
その後、強引なパートナーのおかげで、少しづつ事務所のムードも良くなったように思います。経営者としても、スタッフ全員の顔・仕事ぶりが見渡せるようになったのはマル

でした。
というわけで、チームワークに悩んでいる経営者のみなさん、もしもオフィス机がデスクパネルに覆われているようであれば、思い切って取り払ってみてはいかがしょうか。
そういえば、あの時「ムッ」としただけで、パートナーにこの件でお礼を言ってはいませんでした。
Oさん、今さらですが、ありがとう

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木村の「経営のヒント集」は、気張った言葉ではなく、自分の実体験や経験にもとづくささやかな経営上の「ヒント」を書き続けていきたいと思っています。今後もどうぞよろしく(^^)
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