キムラボ〜税理士 きむらあきらこ(木村聡子)のセルフコントロール研究所

「あなたの1日は27時間になる。――「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法」(ダイヤモンド社)著者で税理士の木村聡子(きむら・あきらこ)がお送りする、バーチャルな研究所。時間・行動・お金のセルフコントロールに関する情報を中心にお届けしています!おそらく、日本で一番年間移動距離の長い、旅する税理士でもあります。

このたび、新しいブログを立ち上げました。今後はこちらで更新をしてまいります。
 https://akirako.jp/
引き続きお読みくださるという方は、お手数おかけいたしますが、新ブログをブックマーク、もしくは、リーダーに登録して頂けましたら嬉しいです。こちらのブログ(ライブドアブログ)は更新はしませんが、残しておきます。
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kimutax通信 > 読書感想文

松浦さんのような一見ガツガツしていない人が「お金大好き」「おおいにお金を儲けましょう」という本を書くなんて、意外!!というのが最初のとっかかり。



はじめの方では根底にあるものが一世を風靡した「長財布の本」と同じようにも思えた。お金を大切にしようってことを言いたい本?


しかし、読んでいくうちに、

・人間の友だちと同じように、お金と付き合う
・お金の生きた使い方・自分にしかできない使い方を考えて、実践する

という、お金さんをとおして自分の「生き方」や「哲学」を考察する本だということに気づいた。
 
新鮮なのは、自分のお金を含めた資産を「会社のお金」だと思って運用すると、目的も計画もないお金は使わないようになるという「自分株式会社」という考え方。この発想はかなりユニーク。会社の会計にかかわりながら、どうして今まで私は気づかなかったんだろう

そしてびっくりさせられたのは、弥太郎さんはお子さん(おそらく小学生くらい)とも資産の情報を共有しているんだとか。家庭の経済事情を
子どもが小さなうちからあけすけにすることは、お金が少なくても多くてもとても勇気のいることだけど。弥太郎さんにとっては、小さな頃からお金についてはしっかり現実を知るべき、という考えなのよね。

とにかく、最初から最後までお金のことを語りつつ、読後がさわやかで前向きになのも、さすが弥太郎さんです。確かにここに書かれていることが実践できるようになれば、お金持ちに…というよりは、お金の使い方が上手で、お金に不自由しない人になることでしょう

注意)具体的な財テク手法を期待して読んでは、失望する内容だと思います。


■はじめに

→「お金に好かれるような暮らしかた、仕事のしかたをすること」。
「お金に好かれるような自分でいること」。(P.10)


■ 1 お金は友だち―悩み解消、最初の一歩(「お金さん」と呼ぼう
友だちになろう ほか)

→友だちに恵まれれば人生が豊かになります。
 こういった、僕らがあたりまえのように大切にしている、「友だちのつきあいかた」を「お金さんとのつきあいかた」に置き換えれば、うまくいくと思うのです。(P.29)


■2 お金は自分のものじゃない―いきいきと皆で育てる(お金をせき止めてはいけません
「自分株式会社」を経営しよう ほか)

→仕事の本質は準備である、僕はそう思っています。
 準備をするとは、言葉をかえれば先手を打つこと。お金のことでもやるべきことでも、追いかけるのではなく、あらかじめ準備しておく。(P.94)


■3 お金の愛し方―財布には知恵と想像力を(誠実に、正直に、勉強あるのみ
人のために使うほどお金は喜ぶ ほか)

→友だちが増えるのはうれしいことですが、人に自慢することではありません。人間の友だちでも、お金さんという友だちでも、同じだと僕は言いたかったのです。
「自慢すればするほど、財布に穴があく」
 これは、僕のお金持ちの友だちが教えてくれたことです。
 お金を持っているんだと自慢すると、見栄をはりたくなります。必要以上に高いものを買い、贅沢をしたくなります。人にごちそうをするのいも気分がいいから、どんどんお金が出て行きます。(P.132)


■4 お金が減らないのはなぜだろう―お金持ちの心得を聞く(お金について学び続ける
好奇心の木を枯らさない ほか) 

→成功したお金持ちの彼女に、聞いてみました。お金さんとのいいつきあいとはなんでしょうかと。…(略)…「人と違ったお金の使い方をするの。人と同じ使い方じゃ、成功できないわ。」




お金持ちになりたいと思い続けていた僕は、こんなふうにいろいろよく考えてみれば、お金持ちになりたかったのではなく、ただただお金さんと仲良くなりたかったんだということに気がつきました。所有するのではなく、お金とのよき関係の築きかたを学びたかったのです。― 185ページ

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この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)

木村聡子
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。


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