私が資金調達関係のセミナー等で講師ができるようになったのも…
すべてはこの本が出発点なのです。
税理士は、お金にまつわる知識をすべて持っていそうに思われるかもしれませんが、基本は税金と会計の専門家であって、銀行借入ほか資金調達については最初は専門外。実務経験をとおして知識を身につけていくことが多いのです。でも、経験オンリーで知識を積み上げていくと
・知識が場当たり的になる
・たまたまそうなったというイレギュラーなケースも「こういうものだ」と思い込んでしまう
・応用がきかなくなる
こういう危険性があります。
そこで私は、自分の専門外の何かを身につけるには、経験を巻き付けていく基礎知識の心棒を、最初しっかり固めることが必要だと考えています。

心棒がしっかり固まっていれば、その後、経験から学んだ知識もしっかりまとわりついてくれます。
心棒がないと、せっかくの経験も地に足着かず、ふわふわしたままです。
たとえば、皆さんが所得税を学ぶとしましょう。その際に心棒にあたるものは「税額計算の体系」です。収入から経費を引いて所得を出し、そこから所得控除を引いて課税所得金額を出し、税率をかけて税額を出し、そのあとで税額控除を差し引いて…という計算の基本構造をしっかり理解しておけば、そのあとで身につける断片的な知識、たとえば「医療費控除」だったり「住宅ローン減税」だったりが、その心棒のどこの部分に絡まるかがはっきりわかります。
そうしていくことで、知識の心棒を、どんどん太くすることができるのです。
というわけで、吉田さんのこの本は「資金調達の知識の心棒」になり得る本なんです。内容は「なぜ資金調達の知識が必要か」から初まり、政策公庫、保証協会、創業者向け融資、銀行融資、補助金・助成金…と、会社の成長フェーズに合わせて必要な知識が身につく作りになっています。
「税理士・会計事務所のための」と題名にありますが「まずは金融機関と付き合う上で、しっかりした知識を身につけたい」という中小企業社長向けの本でもあります。
漏れなくまんべんなく、資金調達の基礎知識を身につけることができますよ♪
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この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、
「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。
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