キムラボ〜税理士 きむらあきらこ(木村聡子)のセルフコントロール研究所

「あなたの1日は27時間になる。――「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法」(ダイヤモンド社)著者で税理士の木村聡子(きむら・あきらこ)がお送りする、バーチャルな研究所。時間・行動・お金のセルフコントロールに関する情報を中心にお届けしています!おそらく、日本で一番年間移動距離の長い、旅する税理士でもあります。

このたび、新しいブログを立ち上げました。今後はこちらで更新をしてまいります。
 https://akirako.jp/
引き続きお読みくださるという方は、お手数おかけいたしますが、新ブログをブックマーク、もしくは、リーダーに登録して頂けましたら嬉しいです。こちらのブログ(ライブドアブログ)は更新はしませんが、残しておきます。
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kimutax通信 > 読書感想文

女性が学問に興味を持つことでさえ「恥」と言われた時代のおはなしです。



日本初の女医・荻野吟子の物語。
最初は創作とばかり思っていたら実話で、びっくりしたわ〜  


結婚した相手に性病をうつされ子どもを産めない身体となるわ
それだけで「女性(人間)失格」とのレッテルを貼られるわ(ダンナが悪いのに…)
さらに医師を目指すということで、世間の風当たりは強く変人扱いされる吟子
ちなみに、女というだけでどんなに優秀な者でも医師になれなかったの明治時代前半の話です。

もう、前半は、ページを開くたびに「ありえなーい!」の連続で胸が苦しくなりました。

医師として活躍できる保証はひとつもないのに、偏見と闘いながら苦しい勉強をする吟子。自分の税理士試験受験記なんて、これにくらべればお遊びみたいなものです

そんな苦しみの連続の中でも、吟子が医者を志したのは何故か。

それは、自分のように性病をうつされて苦しむ女性たちを
「女性の医師が看てあげるべきだ」
という揺るぎない信念があってのことでした。

「自己実現」だのの自己満足を目標とするだけでは、とうてい乗り越えられなかったであろう偏見と苦渋続きの道。そんないばらの中を、吟子はいかに進んでいったのか。読むだけで「くじけてなんかいられない!」と、心の奥から闘志がわきあがってくる本です。道は自分で切り拓くものというけれど、今の時代とはその言葉の重みがまったく違う…。ただただその迫力に圧倒されながら、一気に読んでしまいました。
 
こういった先人のおかげで、私たち今の女性って、人生を謳歌できるようになったんですね。

渡辺 淳一
新潮社
1975-05-28


この「花埋み」を手に取ったのも「反常識講座」と同じく、この方の影響でした!

読書の秋|本日もespressivoなり


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この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)

木村聡子
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。


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