キムラボ〜税理士 きむらあきらこ(木村聡子)のセルフコントロール研究所

「あなたの1日は27時間になる。――「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法」(ダイヤモンド社)著者で税理士の木村聡子(きむら・あきらこ)がお送りする、バーチャルな研究所。時間・行動・お金のセルフコントロールに関する情報を中心にお届けしています!おそらく、日本で一番年間移動距離の長い、旅する税理士でもあります。

このたび、新しいブログを立ち上げました。今後はこちらで更新をしてまいります。
 https://akirako.jp/
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kimutax通信 > 読書感想文

この本、2013年に読んだ本の中でナンバー1。そして翌年、大学に入った姪っ子に、入学のお祝いとしてプレゼントした本なんです。

 

どうしてこの本を姪っ子にプレゼントしたのかと言いますと…


姪っ子は、とてもユニークで自分をしっかり持っている子。きちんと意見を言えるし、流行とかに左右されず、自分の好きなもの・大切なものを見極める力を持っています。 

そんな姪っ子を、私はリスペクトしているし信じているけれど(私の大学生の頃とくらべると何倍も賢明)、大学に入ると高校より自由度が増すし、バイトをするようになればそれまで貰っていたよりもはるかに多額の金銭も手にすることになる。そこで誘惑に負けて目先の楽しさに流されたり、華やかな世界を知り安易な方向に傾くことになったら「せっかくの逸材なのに、惜しいな」と感じたのです。その、いい意味で周りの目を気にしない部分をいつまでも失わないで…。

しかしおばさんがそうストレートに言っては、なんとも説教臭い そこで、ちょっと前に読んだこのスプツニ子!さんの本が、メッセージを伝えるのにぴったりだと感じたのです。

自分の個性と未来を信じ夢を持ち
その実現のため、スキルを身につける努力を惜しまないようにね。
新しいものとの出会いに臆病にならないように。
常に感度を研ぎすまし「行動」することも忘れないで。
でも、ただ「行動」すればいいってもんじゃない。
多数に流されず、つかのまの「楽」にも流されないこと。

実はそういった努力が、何よりも楽しいんだよ。
それには「はみだす力」が必要なのだ。

でも「はみだす」って、単にトンがる&奇抜なことをするってんじゃなくてね     
自分の足で地にしっかりと立ってこそなの。
そして、身近な人に感謝する気持ちを忘れないでね。


つまりは、今の姪っ子そのままでいいんだけど、
そのままで居続けることって、難しい…と感じる時も出てくるのだ…(自分の経験上)。
ぜひ、そんなときにこの「はみだす力」を開いて、原点を思い出してほしい。

そういう気持ちを込めて、この本を送りました。
「こういう激動の学生生活っていいな!時間がいっぱいあるうちに、いろいろ試してみたいな!」
と、読めば自然に気分が高揚してくるこの本の力を借りて、姪っ子にメッセージを伝えた次第です。


■ Prologue

→枠に収まれずはみだしつづける自分を、いつも、もてあましていた。
 だけど今、このはみだす力こそ、私をこれまで助けてきてくれた武器なんじゃないかと思うようになった。(P.6)


■ 1 はみだしはじまり―The Very Beginning(あらゆる体液を垂れ流すカニの話
初めての駄目出し
牛乳とブルマと私 ほか)

→"将来"というずっと先まで続く人生のかたまりが、就活という数年間で決まるなんて話、ありえない!(P.22)


■ 2 はみだす力―The Power of Odd One Out(新しい生活
ハッピーなフェミニズムを探して
歩道橋を全力疾走した夏 ほか)

→向こうのニーズがあるところより、何もないところに自分から声をかけたほうが、チャンスはあるんじゃないか。募集しているとライバルがいるけれど、募集がなければ競争相手はゼロ。会社側にとっても思いがけないアプローチだから、「あれ、この子いいじゃん、とってみようか!」とおもしろがってくれるかも、と考えたのだ。(P.71)


■ 3 はみだす未来―The Future of Odd One Out(疾走
先生と生徒の幸せな関係
インド ほか)

→「こうなればいいな」という夢を、確定したスケジュールみたいに話すこと。
 自分が本気でやりたいという野心があるから、実現するための工夫として、言葉にしているのだ。かなうという前提で公言すれば、きっとチャンスが巡ってくる。(P.146、147)


■ epilogue

→私がMITメディアラボで「求められていること」は、誰にも「求められていないこと」をやることだと確信した。だって本当に革新的なことって、誰にも想像がつかないので、求めようもない。だから私はMITでも、めちゃくちゃ自由にやるつもり。教授たちに「それはないだろ!」って怒られるくらいがちょうどいい。(P.184)

スプツニ子!
宝島社
2013-11-18



前進のない「楽しい今」は捨てる。 ― 163ページ

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この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)

木村聡子
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。


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