ポモドーロテクニックとは
25分間ありえないくらい仕事に集中→5分間休憩→25分間ありえないくらい仕事に集中→5分間休憩…
を繰り返すことで、目の前の業務に集中でき、しかも根気を切らすことがなく、かつ、作業量を25分単位で量的に把握できるようになるという、仕事術です。
私はこの本を読んでから実際にポモドーロテクニックを仕事に取り入れ、既に5年以上になります。以前は2〜3時間仕事をするとバテていましたが、この「25分(集中)・5分(休憩)・25分(集中)・5分(休憩)…」のリズムで仕事をすると、7〜8時間はぶっ通しで、集中力を持続したまま仕事ができます。ポモドーロテクニックは、会計入力作業や執筆等のデスクワークに向いているので、私の仕事内容と相性がいいのでしょう。
「25分・5分をどう計測しているの?時計を気にしていたら、仕事に集中できないのでは?」
と思われるかもしれませんね。実はポモドーロテクニック専用のタイマーアプリがあり、私はコレを使っています。 25分・5分ごとに「チリリン」とベルの音が鳴ります。
(昔なつかしiPhone3。いまやポモドーロタイマー専用機と化している。)
ところが現在、このアプリはApp Storeには無い…

シンプルで一番使いやすかったのに。
そこで、今からポモドーロをやってみようという方には、こちらをおすすめしています。
ところで、営業や接客業など、ポモドーロテクニックは業種的に向いてないという人もいらっしゃるかと思います。でもこのテクニックは、読書・勉強・資料整理・大掃除など、仕事以外の局面でも役立ちます。また本書の内容には「集中と弛緩」「先送りを防ぐコツ」など、ポモドーロテクニックそのもの以外についての記述もあるので、読めば必ず自分の仕事のしかたの改善に繋がる個所があるはず。
ちなみに友人が、ポモドーロテクニックをお子さんの勉強に取り入れたのですが …
「机の前に10分とじっとしていられなかった子が、一日2〜3時間勉強するようになった!」
と大喜びしてましたよ
自分には根気がないと思ってる人は、いちど騙されたと思ってポモドーロテクニックを試してみて!!
■ まえがき
→時間は、ストレスを引き起こす要因ではなく、ストレスや緊張を伴わずに現在行っている思考に100パーセント集中させてくれる協力者となります。(P.13)
■ 第1章 アクティビティは一度に1つずつ
→重要なことは、タスクがどんなに複雑であっても、思い切ってスタートすることです。(P.29)
■ 第2章 コンテキスト
→先送りすると、一時的な報酬を受け取ったように感じます。そして、一時的ではありますが、ストレスから解放されます。しかし、ストレスとは内部から起こるものであり、プロジェクトをまず開始することが解決策となることを覚えておいてください。(P.61)
■ 第3章 メカニズム
→(ポモドーロの25分の間で)唯一気にしなければならないことは、最善を尽くしているかということだけです。(P.97)
■ 第4章 割り込み
→コーヒーをいれたり取りにいったりするのはポモドーロの間の休憩の間だけにしています。(P.115)
■ 第5章 見積もり
→・普段、仕事のために立てた計画に追いつけていますか?
・見積もりを後になって変えたことはありますか?
・約束したすべてのことを処理するのに、どれだけかかるか知っていますか?(P.142)
■ 第6章
→また、常にそのメールから利益を何か得ることができるのか、という点について考えます。もし利益が無いのであれば、即座にそのメールを削除します。(P.157)
■ 第7章 チーム
→ミーティングはポモドーロテクニックがもっとも適している場の1つです。(P.168)
Staffan Noeteberg
アスキー・メディアワークス
2010-12-16
仕事を先送りにしてしまうと、時間が経つにつれて重要な詳細を忘れてしまうため、実際にその作業を行うのが難しく、複雑になります。 ー 80ページ
この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、
「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。
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