キムラボ 〜 旅する税理士・木村聡子のセルフコントロール研究所

「あなたの1日は27時間になる。――「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法」(ダイヤモンド社)著者で税理士の木村聡子(きむら・あきらこ)がお送りする、バーチャルな研究所。時間・行動・お金のセルフコントロールに関する情報を中心にお届けしています!おそらく、日本で一番年間移動距離の長い、旅する税理士でもあります。

地方税 > 個人住民税

1月2日から7日にかけて、「この1月1日から変わった税金」というテーマでブログを更新しましたが、身近な税金の改正をひとつ忘れていました…(ー_ー;)

個人住民税の退職金の税額控除が、この1月1日から廃止されています。


■ まず、退職所得の課税について、おさらい

退職したときに支給される退職金については、他の所得とは分離して、所得税と個人住民税が課されます
(分離課税)

その際に、退職手当の金額にいきなり税率を掛けるのでなく、「退職所得」に対し、税金(所得税・住民税)が課されます。「退職所得」は、退職手当の金額から在職年数に応じた【退職所得控除】という控除をした上で、さらに×1/2することにより、課税ベースがかなり圧縮されるしくみになっています。

KIM blog 130102

■ 個人住民税の計算方法と今回の改正

さて本題の個人住民税の改正です。

所得税と同じく特定役員退職手当等に係るいわゆる2分の1課税が廃止されたほか、「税額の10%を控除する」という優遇が、全面的に廃止されました。つまりこの「10%税額控除」は、役員とか一般の社員とかの区別なく、誰もが影響を受ける改正です。

では、今までの住民税の計算式から、廃止になった部分を確認してみましょう。

KIM blog 130121

(具体例)勤続年数6年、退職金500万円の場合の個人住民税

退職所得金額(500万円−240万円(40万円×6年))×1/2=130万円
退職所得にかかる個人住民税
(今まで)130万円×10%−(130万円×10%×10%)=117,000円
(H25年から)130万円×10%−(130万円×10%×10%)=130,000円


■ いつから適用されるの?

退職手当等の支払を受けるべき日(通常は『退職した日』)が平成25年1月1日以降のものについて適用されます。単純に退職金の支払日ではないことに注意!

また、個人住民税は前年課税が原則(たとえば平成24年の所得に基づいて、平成25年度の住民税が賦課される)ですが、退職所得に関しては現年課税となります。具体的には、退職手当等を支払う際に支払者が税額を計算し、退職手当等からその税額を差し引いて、市区町村へ納入しています(退職所得に対する住民税の特別徴収)


■ 復興税は課されるの?

所得税も退職手当等を支払う際に支払者が源泉徴収しますが、平成25年からは復興特別所得税も一緒に徴収します。しかし、復興税は国税である所得税のみなので、個人住民税の退職所得の特別徴収には、復興税の加算はありません。



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φ(..)今日の税理士事務所のぶつぶつ

へー、退職金を支払うときに、住民税も徴収されるんですね。知らなかった・・・
ってゆーか、いままで退職金支払っていて、徴収しているの、見たことないぞ・・・
あれれ?わたし、間違った処理していたのかな??おろおろ。

きてぃくん、上の2つの図をよーく見てごらん。そもそも退職手当の金額が退職所得控除以下の場合には、所得はゼロ。ゆえに、住民税額は発生しないのだよ。

あー、そうか!!中小企業が、税額が発生するくらい退職金を払うことって、そういえばあまりないことかもしれませんねぇ。

そうだね。だからこの改正は、すべての人に影響があることとはいえ、現場で意識される機会は案外少ないかもしれないね。

(*´ェ`*)今日のカフェ

自由が丘方面に一人で出かけたときは、必ず立ち寄ってしまうカフェがあります。
いや、カフェと呼ぶのは似つかわしくないかも。

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そうそう。「カフェ」というより「茶房」と呼ぶのがぴったり。

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夏目漱石ゆかりの古民家を改造した和カフェです。
大雪が降った2、3日あとに訪れました。
予想どおり。名残の雪と庭が、みごとに調和。

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この日頂きましたのは、抹茶白玉ぜんざい。
茶筅で泡立てたお抹茶を、白玉とあずきに注いだもの。

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最初かき混ぜずにいただくと、お抹茶をストレートに楽しめて
その後、かき混ぜながら食べることで、味の変化が楽しめます。

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は〜、しあわせ。

私はこういう「どこかのおうちにお呼ばれした気分になれる」カフェが
特に好きです。


古桑庵


大きな地図で見る

所在地:東京都目黒区自由が丘1-24-23
営業時間 : 11:00〜18:30
定休日 : 毎週水曜日
電話番号:03-3718-4203
全席禁煙

おひとりで / 二人で・打ち合わせ・・・どちらもOK。
電源あり / なし
長居可 / しづらい
お食事メニューあり / なし

この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)

木村聡子
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。
さらに詳細なプロフィール執筆・講演のご依頼近日開催セミナー情報公式サイト


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