■ 会計ソフトとの連動
井ノ上さんのExcelファイルは、会計ソフトから日付と預金利息の手取金額を貼り付ければ、所得税・復興特別所得税・住民税が自動計算されるようになっています。さらに、会計上の仕訳も自動作成されるようになっています(しかも弥生会計なら、仕訳が取り込めようにもなっている)。
■ 日付で率が自動的に変わる
井ノ上さんのExcel式がスゴイのは、日付で改正前の源泉徴収と改正後の源泉徴収を自動計算するようになっているところ
(復興所得税が徴収されるのは、2013年1月1日以降です)。
日付の判断まで、人間の頭ではなく、Excelにさせようとする姿勢が素晴らしい。
井ノ上さんが使っている式
=IF(YEAR(A2)=2012,15%,15.315%)
「日付が2012年だったら、15%、そうでなかったら15.315%」
■ 式の違い式についても、細かい違いがあります。
・端数切捨はぜんぶ少数を切り捨てる
INT関数を使っている(桁数を指定しないで済む)。
・
「1円の金額調整」はしていない。冷静に考えたら、そうよ。これやらなくたって、
手取額+{(手取額÷(1−合計税率))×所得税復興税率}+{(手取額÷(1−合計税率))×住民税率}=税引前額
とすれば、いいだけの話じゃないか…

・
復興特別所得税の五捨五超入私の式(概念)
=IF(
復興税端数処理前−復興税端数切捨>0.5,
復興税端数切捨+1,
復興税端数切捨)
復興税の端数が0.5より大きければ、
復興税端数切捨額+1とし、
そうでない場合は復興税端数切捨額とする井ノ上さんの式は、
復興税の端数が0.5より大きければ、
復興税端数を四捨五入し、そうでない場合は復興税端数切捨額とする、としています。具体定期な式はこうです。
=IF(YEAR(A2)=2012,0,
IF(
(E2*2.1/102.1-INT(E2*2.1/102.1))>0.5,
ROUNDUP(E2*2.1/102.1,0),
INT(E2*2.1/102.1)))
IF式は入れ子になっており、「年」が2012年の場合はゼロ(復興特別所得税は計算しない)、2012年でない場合に復興特別所得税を計算するようになっています。
■ テーブルを使用
Excelのテーブル機能を使っているので、行が増えても数式が自動でコピーされ、しかも数式が壊れにくいようになっています(テーブル機能については、
φ(..)今日の税理士事務所のぶつぶつ LOOK)。
井ノ上さん、さすがです。いろいろ勉強になりました。私からの問いかけに答えていただいき、感謝です。
※
井ノ上さんのブログから、Excelファイルをダウンロードできるようになっています。
ところで、Excelの内容も素晴らしかったのですが、私は井ノ上さんの文章の中ではっとさせられた個所がありました。それは五捨五超入のところの
(これを間違えても、1円変わるだけですし、変わる可能性は非常に少ないです。時間をかけるべきものではないでしょう。)
というところ。
私は仕事の上で、どうでもいいところに拘ってしまうきらいがあります。私だけでなく税や会計に携わる方は、おうおうにして1円をあわせるのにも躍起になってしまうという傾向があります。一見、勤勉でまじめなようですが、反面、今自分がしている作業が「ほんとうに大切なことなのか?」の判断ができてないことが多いように感じ、反省することが多々あります。
もちろん、正確に処理することは大切です。税法のルールをきちんと把握することも大事です。また、細かい部分・小さい部分に興味を持つことで、結果として大きな気づきを得られることもあります。
「しかし、それらに拘ったり、時間をかけることが、果たして大勢に影響を与えるのか?
意味のあることなのか?
ましてや、顧客(納税者)が望むことか?」
いう視点は、おおいに持たねばいけないなと。そんなことを感じました。
井ノ上さんのブログは、テクニカルなことを書いている記事でも、こういった考えさせられる一文がどこかに潜んでいるから、それが面白いです。
人気ブログランキングへφ(..)今日の税理士事務所のぶつぶつ
テーブル機能、しらなかったわ〜。
これか〜。

わー。なんか色がつきおった。

デザインも変えられるんだね。
「手取額」のところに、数字をいれてみよう〜っと。
おお、自動で上の式がコピーされた〜。

今までこういう表を作って、行を追加するとき、式をいちいちコピーしていました。とほほ。今まで使っていたムダな時間よ、戻ってこーい。
(今まで、きてぃさんに払っていた残業代よ、戻ってこーい。)
(*´ェ`*)今日のカフェ
またまた。BAR KURAに出没です。
BAR KURAでは、前回もご紹介したように
カフェ真っ青のビバレッジが飲めたり、カフェ真っ青のスイーツを頂けたりします。

先日は、和梨のコンポートをいただきました♪
ゼリー部分は、コアントローとかすかなシナモン風味が絶妙。
梨のシャリシャリ感を失わない煮こみ方もGood。
バーテンダー・篠田さん曰く「今までで最高傑作」というのもうなずけました!
このコンポートに合わせますは…

コレしかないでしょう!
ヒューガルデン・ホワイトの、ほのかなオレンジピールの香りと和梨が、ぴったり!
なお、こういったスイーツは、季節のものを利用した「篠田さんの気まぐれスペシャル」なので、いつ行っても同じもの食べられるとは限りませんm(__)mあしからず。
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