キムラボ〜税理士 きむらあきらこ(木村聡子)のセルフコントロール研究所

「あなたの1日は27時間になる。――「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法」(ダイヤモンド社)著者で税理士の木村聡子(きむら・あきらこ)がお送りする、バーチャルな研究所。時間・行動・お金のセルフコントロールに関する情報を中心にお届けしています!おそらく、日本で一番年間移動距離の長い、旅する税理士でもあります。

このたび、新しいブログを立ち上げました。今後はこちらで更新をしてまいります。
 https://akirako.jp/
引き続きお読みくださるという方は、お手数おかけいたしますが、新ブログをブックマーク、もしくは、リーダーに登録して頂けましたら嬉しいです。こちらのブログ(ライブドアブログ)は更新はしませんが、残しておきます。
ご訪問、ありがとうございました。


お勧めカテゴリ > 税理士試験合格作戦  経営 > その他

先週の金曜日は、税理士試験の合格発表日でした。

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そこでTwitterで

と、つぶやいたところ


と、リプライを頂きました。

そこでこう答えました。



こう外部に向かって発信してしまったせいか、答えたあとで、「その頃の自分のがんばり」について、例年以上に色々と考えてしまいました。今日は、その考えてみたことについて、書いてみたいと思います。


お恥ずかしい話私は、税理士試験の受験生だった時の集中力・粘りが、どうして今発揮できないのだろう…?と悩むことが多々あります。

受験生の頃の私は、周囲から
「(勉強しているさまを見て)まるで湯気が出ているようだ」
と言われていました。自分で言うのもなんですが、よく集中して勉強と仕事に取り組み、しっかり成果を出していたと思います。

ただ、そう言って「あの頃」を懐かしんでいるだけでは、何も進歩はありませんし、「若かったから」とか「税理士試験の頃がピークだったから」とか、そういう結論で片付けてしまうのも悔しいです(笑)。

そこで今回は冷静に
「なぜ私は、税理士試験受験では、成果を上げることができたのか」
を分析してみました。

1)目標が単純明快であった

税理士試験の目標は「合格」です。
このように、求められる成果が単純明快です。
目標を単純化・明確化することは、勉強、仕事、すべての「成功」において、重要なポイントだと思います。

2)やることを絞っていた

一番最初に紹介したツイートにもあるように、大げさではなく、寝る・ご飯を食べる・お風呂に入る等の生理的な行為と仕事以外は、すべての時間を受験勉強に充てていたと言っても過言ではありませんでした。
いま流行りの言葉でいえば、「断捨離」がカンペキにできていました。

3)楽しんでいた

では当時の私は、受験勉強と仕事に明け暮れていた面白みの無いネクラな人間だったかというと、まったくそんなことはありませんでした。
受験予備校の先生や仲間に会えるのが楽しくて、毎週末、るんるんしながら学校に行っていたほどです。
また、新しい知識を覚えるたび実務で役立つので、受験予備校の勉強自体がとてもエキサイティングでした。
そして、受験に打ち込むというシチュエーションが、まるでストイックに甲子園という目標に打ち込む高校球児のようで「第二の青春だ」と感じていたほどです。
よく、どんな経験も本気でやれば楽しめるといいますが、まさにそのとおりだと思います。

4)ゴールの時期が決まっていた

税理士の試験は一年に一度。毎年決まった時期(7月下旬から8月初旬)に実施されます。つまり、ピークを持っていく時期が、決まっています。
そして5科目合格で税理士登録できる資格を得ますが、そこまで数年かかります。しかし、これは長い人生を考えればあっという間の期間です。
ですので、「○年で終わらせよう」と、集中力・瞬発力を駆使して乗り切ることが可能です。


では、この1)から4)ですが、自営業者(経営者)である今の私は、果たして実践できているでしょうか?

1)目標が単純明快であるでない

経営の場合、目標の設定が複雑多岐になってしまいがちです。世間の動向が激しく移り変わり、情報がこれだけ溢れているので、目標の設定がブレたり複雑になってしまうのです。

会社の経営理念や目標を見ても、3つ4つ挙げているところが多いですよね。それが一概に悪いわけでは無いのですが、私の場合欲張って目標設定してしまい、消化不良を起こしていました。

また周囲のプレッシャー等に惑わされ、背伸びをした目標設定をしてしまうことも、多々ありました。

2)やることを絞っていた絞り切れていない

やることを絞るのは、勇気がいります。特に、仕事や自己啓発がらみで「やる」と決めたことについて、それを中断したり取りやめたりすることは、怠慢にほかならないと思っていました。

しかし、そういった性格のため、何事もどっちつかずになっていたように思います。外部から見たら私は、逆に「何も成せない人」に見えていることでしょう。

また、組織で仕事をする場合、リーダーがあれやこれや何でもやってはダメです。分業・権限移譲が必要です。私はその点でも間違いを起こしていました。

3)楽しんでいたいなかった

税理士受験と違い、仕事は本質的に「他者」が深くかかわっています。自分の失敗は他人の損害につながります。そういう状況下で、「楽しむ」というのは不謹慎であるという気持ちが、根底にありました。

でも、仕事を楽しまないと、私はこんなに頑張っているのに…という「被害者意識」が知らず知らず芽生えていきます。そのストレスが、従業員や顧客に迷惑を及ぼすことになります。

経営者は「仕事を楽しめない」という心理が芽生えたら、要注意だと思います。

4)ゴールの時期が決まっていた決まっていない

仕事は数年では終わりません。むしろ、死ぬまでかかってスタイルを確立するものと言えます。つまり、ゴールの時期が見えにくい長期決戦です。

でも、ゴールの見えないレースだからといって、だらだら走っていいのでしょうか?


ここまでくると、みなさんおわかりですよね。今の私に必要なのは、

1)身の丈に合った、シンプルでわかりやすい目標を設定する。もちろん一番大切なのはその目標は、素直に「かくありたい」と思えるものあること。

2)自分の強み・弱みを分析把握し、強みに経営資源(能力・時間)を集中投下する。

3)仕事において「楽しむ」とは、おもしろおかしく仕事するという意味ではない。顧客に喜んでもらうことが、自分の「楽しみ」に繋がる。
なので、自分の能力を駆使してお客さまに喜んでもらえること(ニーズ)は何か。それを徹底追求すること。

4)1ヵ月・四半期
半期一年の短期の具体的目標を決める。簡単なものでいいと思うんです(たとえば、今月はメールの返事を必ず一両日以内にするぞ、とか)。

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今回、税理士試験の合格発表日につぶやいて、
@ten_ten_5728さんからリプライを頂いたことがきっかけで、受験時代の自分と久々にじっくり向かいあうことができた気がします。

それまで、税理士試験合格という成功体験にしがみつくのはおろかなことだと思っていました。でも、あの頃の自分に教えを乞うという気持ちは、もっと早くに必要だったのかもしれませんね。


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φ(.. )今日の税理士事務所のぶつぶつ

それにしても税理士試験って、夏に受験して合格発表(12月)まで、どうしてこんなに時間がかかるんでしょうね〜。

それはね、各科目全員の答案を、試験委員が一人でコツコツ採点しているから…と言われているよ。

えーーーーっ!採点に不公平がないようにですかね〜!?

まぁ、あくまでウワサだけど…。いずれにせよ受験生は、夏の試験直後から、合否発表までの間の4ヶ月間の過ごし方が大切だね!(キリッ

センパイ、今言われても、遅いです!来年の夏にもう一度おなじこと言ってください!!

(*´ェ`*)今日のカフェ

税理士試験受験時代、毎週末通っていた神保町(受験専門学校があります)。

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そんな神保町を歩いていて見つけた、喫茶スペースを併設するケーキ屋さん

タイムスリップしたかのような昭和な佇まい。
子どもの頃、母とおめかししておでかけした時に、こんな喫茶店に立ち寄ったような…

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ケーキも、レトロ!

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神保町界隈はいい喫茶店がいっぱいありますね。。。
税理士受験時代は(^_^;)学校と自宅の間を目もくれずに往復していたので・・・
立ち寄るどころか、こういった素敵なお店の存在に気づきませんでした。

このお店、プードルケーキとやらが名物らしく
(いつも予備知識無しに、お店から出ているオーラに惹かれてフラっと入るので、お店の情報はその後で知ることになります)
次回訪問する機会があったら、ぜひそれを食べてみたいと思います!




この記事を書いた人:木村聡子(きむら・あきらこ)

木村聡子
年間移動距離日本一(推定)の旅する税理士。ビジネス書作家。バブル崩壊をきっかけに、1993年(27歳)資格取得を決意。フルタイムで働きながら、実務経験ゼロ簿記知識ゼロからスタートし短期間で税理士試験合格。1998年(31歳)税理士登録。2000年(34歳)木村税務会計事務所創設。ブロガー税理士の草分け的存在。資格取得時に身につけた仕事術・時間術を駆使し、セミナー講師や広島カープの応援で日本全国を駆け回る。実務誌ほか執筆実績多数。著書に「注文の多い料理店の消費税対応」(中央経済社)、「あなたの1日は27時間になる。」(ダイヤモンド社)。


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